お尻や股のニキビがセルフケアで治らない出来物とは

出来物やニキビがお尻にできた経験がある人は多いと言われています。そんな中でよくある話が、「ニキビだと思ってセルフケア（市販薬など）に頼っていたら、実は危ないお尻の出来物だった」とか「お尻や股の出来物が一向に良くならない・変わらない」「市販薬が効かない」
といったことです。

お尻や股の出来物も一見するとニキビに似ていて区別がつかないことがあります。また、出来物が潰れたときには中から膿が出てて、一時的に腫れが引いたように見え、治ったようにも思えてしまいます。

しかし、しばらくすると再び同じ所に出来物ができてしまい、場合によっては以前よりも大きな出来物となることがあります。これらは、確実にニキビではありません。これから、セルフケアでは治りにくいお尻や股の出来物について詳しくみていきましょう。

まず、ニキビは主に毛穴が詰まることにより、肌機能の低下や雑菌・ニキビ菌の増殖しニキビができてしまいます。
ニキビは、市販薬として抗炎症作用のあるものや肌機能を高める作用を持つものといったものがあり、セルフケアでも十分に治せるとされています。もちろん、ニキビの状態や個人差があります。ニキビ跡を残さないためには、早めの処置が重要となります。

ニキビ以外の出来物としては、粉瘤やおでき・脂漏性角化症・腫瘍など様々なものがあります。
ニキビと出来物とを見分けるためには、硬さが重要なポイントです。弾力もなく硬い印象を受ける・腫れ具合が広範囲であるといったことが挙げられます。

ニキビ以外の出来物って？？

粉瘤は、お尻だけにできるといったわけではなく、どこにでもできる可能性がある出来物です。お尻にできる出来物の種類としては多いと考えられています。

粉瘤は皮下に袋ができてしまい、その中に皮脂や汚れが溜まってしこりになってしまう大きな出来物で、潰れて中身が出てきてしまうと非常に臭いことが特徴的で、下着や服が汚れてしまうことがある厄介な出来物です。

粉瘤は一般的に販売されている出来物用の薬などでケアしても治すことはできません。
皮膚科で専門的な治療を行う必要があるため、ニキビ用の薬などでケアをしていても改善しない場合、または繰り返し大きな出来物ができてしまう場合には病院へ行くことを検討してください。

病院で粉瘤を治療する場合には、皮下の袋を取り除く手術をすることがほとんどですが15分から30分程度の簡単な手術なので、それほど心配せずに受けるようにしてみましょう。

粉瘤は、ニキビと間違えやすい出来物で治りが悪い・繰り返し同じ場所にできるといったことから、医療機関を受診する人が多いですが、粉瘤以外にも注意したいお尻や股の出来物があります。
それは、良性の色素性母斑、悪性の悪性黒色腫、脂漏性角化症などです。

これらは、ほくろが大きい状態になったような出来物やしみが盛り上がって見える大きな出来物です。特に、悪性黒色腫については、がんの可能性も考えられることがあります。近年、皮膚がんが増加しています。紫外線の影響が大きいですが、紫外線の影響を受けていない皮膚にもできる可能性があります。

このような出来物は、自分では判断できないことですので専門家に診てもらうことが必要となります。

お尻や股の出来物をニキビだと思っていたら、重大な出来物で治療が必要だったということにならないよう、お尻や股の出来物が治らない・繰り返しできるといった場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

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