お尻や股の粉瘤とニキビの違い・見分け方ってあるの？

お尻や股のニキビと粉瘤の違いって？？

お尻や股に出来物ができたとき、ネットで調べると”粉瘤（ふんりゅう）”が出てくることが多いでしょう。粉瘤（ふんりゅう）って知っていますか？

あまり聞きなれない言葉だと思われます。粉瘤とは粉瘤腫やアテローマなどと呼ばれる出来物のひとつです。『粉瘤腫』と呼ばれることから腫瘍のひとつとされています。粉瘤は、良性腫瘍なので、きちんと治療を受ければ特に問題はありません。

粉瘤は、一見するとニキビと似ているため、どうしてもニキビと勘違いされる方が多く、見分けがつきにくい場合があります。しかし、ニキビと似ていても異なるものです。粉瘤は、ひどくなってしまうと治療が大変になることもあるので、早めの対処が必要となります。そこで、粉瘤の見分け方について紹介します。

まず、皮膚の内側にできた嚢胞は、垢や老廃物などが溜まったものをいいます。外傷やニキビなどをきっかけにできるとされています。ニキビからも粉瘤になるため、どうしてもこの2つを同じものと判断しやすいの理由の一つと言えるでしょう。

しかし粉瘤の場合、『開口部』と呼ばれる穴があいているのが特徴です。そして、開口部は老廃物などで塞がっており、その部分が黒くなっています。この黒くなっているということがポイントです。

ニキビと粉瘤を、見分けるにはこの黒い部分をチェックすると良いでしょう。お尻や股に、出来物や粉瘤ができたときに確認しにくい場所かもしれませんが、鏡を使用して出来物の状態を確認してみましょう。

お尻や股にできた粉瘤の自覚症状からも見分けがつくことがあります。粉瘤の場合、『皮膚の下にしこり』を感じるようになります。しこりは指でつまむこともできます。

そして、適した対処を行わないと袋状の嚢胞がどんどん巨大化していきます。すると、皮膚の表面が盛り上がり粉瘤そのものが大きくなってきます。このように、悪化してしまい粉瘤が大きくなってしまった場合は治療がちょっと難しくなると言われています。

自覚症状として、黒い点やしこりを判断材料として、早めに対処することをオススメします。

さて、お尻や股ににできてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか？

お尻や股にニキビができた場合、清潔にすることや生活習慣を見直すことで治りやすいのですが、粉瘤の場合きちんと皮膚科で診てもらう必要があります。

粉瘤は、一度できてしまうとセルフケアでは完治が難しいからです。そして、悪化すると、外科手術も必要になってしまいます。早めに悪化を防ぐことも大事になります。

また、粉瘤だけでなくニキビにも共通して言えることですが、炎症や膿ができてしまった部分は触らないようにしましょう。指で押しつぶしてしまうと、雑菌が入り悪化の原因になります。

まずは、お尻や股を清潔にする・清潔な状態を保つといったことが基本となります。粉瘤はとても難しい病気で、詳しい原因や対処法が分かっていません。ですから、万が一できてしまった場合は、早めの処置をオススメします。